伝統産業
高知県には数多くの匠が作り出す産品があります。自然素材を巧みな技で仕上げ、高い評価をいただいています。
その匠の技は、今も脈々と受け継がれ、創意、工夫を加えた新しい産品がうまれています。
伝統的工芸品
土佐和紙

土佐和紙は千年の歴史を誇っています。江戸時代に入ってからは藩の主要な特産物として保護され、改良を重ねながら伝統ある地場産業として、土佐市、いの町などに産地を形成、紙業王国土佐として栄えてきました。
手すき和紙の生産量は、時代の流れとともに減少していますが、種類の豊富さと品質の良さで人気を博しています。また近年は、工芸用紙や紙加工品などの新製品開発も進めています。
土佐打刃物

打刃物の歴史は天正後期(1590年代)長宗我部時代からと言われています。
刀鍛冶から習った鎌、鉈、鋸などの製造を中心として発達。現在、山林用刃物の中には全国の60パーセントのシェアを占める製品もあります。包丁類の評価も高く、全国有数の刃物の産地として知られています。
伝統的特産品
宝石珊瑚

文化9年(1812年)室戸沖で漁師がサンゴを釣り上げたのが日本の珊瑚史の始まりといわれています。
それ以降、高知県は珊瑚産出県としての地位を確立。一部は海外にも輸出しています。珊瑚独特の神秘的な色調をもった加工品は、装飾品や美術工芸品から壁画まで幅広い分野に使われています。
土佐古代塗

堅牢で、使い込むほどに味わいを増すといわれる古代塗は、厳選された栃・檜などの良材を数年熟成させた後、錆下地を置くことから始まり数十工程、漆のみを塗り重ねていく作業を経て完成します。優雅さの中に気品漂う工芸品です。
陶芸(尾戸焼、内原野焼)

土佐を代表する陶芸といえば、尾戸焼、内原野焼があります。
尾戸焼は土佐藩の御庭焼として始まり、内原野焼は江戸時代後期頃の開窯。両窯とも当初は生活雑貨が中心でしたが、花器や茶器など芸術的価値の高いものが作られるようになりました。
まんじゅう笠

その見た目から「まんじゅう笠」ともよばれ、晴れ雨兼用で農業や漁業での作業時に使われ、当時は生活の必需品でした。一つの笠ができあがるには最短1ヶ月を要すほど、作り手の繊細な手作業が必要な民芸品です。
土佐凧

土佐が生んだ芝居絵師「金蔵」の歴史を継ぐ作風を今に伝える凧が土佐凧です。
一枚一枚手書きで描かれる鮮やかな色彩は、日本古来の華やかさがあります。従来の凧と違い2本の竹ひごを組んだだけの簡素なもので高知独特の絵凧です。
フラフ

フラフは漁船につける大漁旗が原型といわれ、いつ頃からか5月の節句には欠かせないものとなりました。
図柄は武者絵、戦陣物や、桃太郎などの昔話の主人公達が多く描かれ、子供たちの健やかな成長を願って作られるようになりました。県内では東部地域に多く、他県にはない風物として、毎年、五月晴れの空に、極彩色の色合いの大きなフラフが勇壮かつ豪快にたなびきます。
安芸國鬼瓦

鬼瓦とは、屋根の棟の端につける雨じまいと装飾の2つの機能を持つ瓦のことです。安芸は粘土瓦の産地として栄え、寺院をはじめ和風建築に用いられるなど千年以上の歴史を持っています。高知の風土に合う強固で雨風に強い瓦を手がけています。
虎斑竹細工

表面にトラのようなまだら模様が入った虎斑竹(とらふだけ)は、国内でも須崎市安和でしか育成しないとされる希少な竹です。トラ模様がアクセントになった竹細工には上品さとモダンがあり、様々な竹細工の製品が生まれています。
土佐硯

幡多地域にて多く産出する硯石は、中国名硯端渓硯と非常に似ており良質の硯石とされています。造形美の美しさはもちろん墨の色・艶が良いと書道家に好評です。
土佐備長炭

土佐備長炭は、ウバメガシをはじめとしたカシ類が豊富な高知県で、高品質な炭として受け継がれています。燃焼が長時間続くという特徴から食材をじっくり焼き上げることができ、近年では不純物を吸着する炭の性質を活かし、浄水や食品の分野にも商品展開が進んでいます。
連絡先
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